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フライブルクの子供たち

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私がフライブルクに住んでいたのは10数年前の小学生の頃です。
フライブルク特集の編集をしていると、色々な思い出が頭をよぎります。今回のお話もその一つです。

フライブルクには大小様々な公園がたくさん見られます。休日にもなると色々な家族連れの格好の遊び場となっています。
中でも私のお気に入りだったのが、旧市街地からも近いシュタットガルテン(街の庭)という公園でした。

当時の私にとって、この公園は異次元の空間でした。遊び方のわからない遊具、広大な芝生、底の見えない池、大人同士がやっている巨大なチェス。

さらに背後が山に面しているため、山からロープウェイが出ています。これに乗って山まで行くと、フライブルクを一望できるポイントがあります。

私はよく学校帰りに友人達とアイスを食べながら、この公園で暗くなるまで遊びました。

ドイツでの子供の遊びはなんといってもサッカーです。
「僕も入れてよ」
知らない子供同士でも、そう言うと簡単に仲間に入れてくれます。木と木の間を即席ゴールにして、年齢も国籍も違う子供達が10数人でサッカーをよくやりました。中にはアフリカ系の移民の子供もいたのですが、彼らは力が強いため、彼らがシュートを打つたび、あまりのボールの早さにキーパーの男の子が泣き叫んでいました。

サッカーの休憩中、喉が渇いたのですが、誰もお金を持っていません。公園内をブラブラ歩いていたらバラ園に泉があります。
「この水飲めるんじゃない?」
そういって皆でゴクゴク飲んだ記憶があります。

この間訪れたシュタットガルテンは、当時とほとんど変わる事無く残っていました。ただ、公園内が少しせまく感じましたのは私が大きくなったからでしょうか。しかもバラ園にあったのは泉ではなくただの噴水でした...。今にして思えばよく飲んだなと思います。

STYLEBOOK ドイツ・フライブルク特集第三回
「人が主役の街 ~ 環境首都フライブルクの街づくり」
11月8日(土)よる11時30分
11月9日(土)よる11時30分

写真:佐藤タダシ[STYLEBOOK]

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