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ご飯の話2

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今回のブログは前回に引き続き、8月29日放送の「お米特集」に登場するお店を少しだけ。

今回ご紹介するのは、東京の麻布十番で築地から仕入れた旬の魚を使って干物を作り続ける干物職人・藤井哲夫さんのお店「あん梅ぎん香」。

その最大の特徴、美味しいご飯の秘密は、薪を使って釜戸でご飯を炊くこと。

近年、和食の解釈が多様化し、シンプルな和食を提供するお店が少なくなった事に危惧を感じた藤井さんは「あん梅ぎん香」のオープンにあたり、ご飯、干物、味噌汁といった昔ながらの素朴な味わいの日本食、特に美味しいご飯の食べられるお店にしたいと考えたそうです。そして、普通は味と効率のバランスを考えてガス釜や土鍋で炊くところを、ご飯本来の美味しさをもっとも引き出せるという理由から、薪を使って釜戸で炊くことを決意。

薪を使った釜戸炊きという炊き方、それから干物との相性を考えて選択されたお米の銘柄は、富山の「てんたかく」。この「てんたかく」は「ひとめぼれ」の改良種の一つなのですが、「ひとめぼれ」よりも弾力が強く、美味しさを引き出すにはかなりの火力が必要とされるそうです。ガスや土鍋炊きよりも火力が強い釜戸炊きなら、「ひとめぼれ」よりもやや淡白なほのかな甘みを殺さずに、「てんたかく」の魅力である弾力を最大限に引き出すことが可能なのだそうです。

そんな説明を受けながら試食したご飯は、普段そこまで食にこだわらない僕でも一口でわかるほどの美味しさ。実は「あん梅ぎん香」にうかがう約3時間ほど前に食事をすませていたのですが、干物の美味しさも手伝って完食してしまいました。

ご飯が大好きな方、美味しい干物が食べたいという方に、是非おすすめのお店です。


「あん梅ぎん香」
東京都港区麻布十番2-19-2
TEL:03-5439-6938

STYLEBOOK
「おいしいご飯が食べたい」
8月29日(土)よる11時30分

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