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旧車という美学

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旧車の魅力


旧車の魅力。

音。匂い。乗り味。分かり易いところでいえば、そういった特徴が挙げられる。


しかし、僕が一番注目する魅力はデザイン。シンプルでスマートなフォルム。

インパネに採用されたトグルスイッチも「男の仕事場」的な雰囲気を醸し出していた。そういった事から私自身も旧車に乗って楽しんでいる。


はじめて旧車を見た人は口を揃えてこういう。

「あの頃のデザインをなぜ今、できないのか」

しかし、残念ながら、それは無理なのである。


かつてホンダスポーツという車があった。小さなフロントウインドーが可愛いオープンカーだ。横から見ると四角いボディからはみ出しているのはウインドーとフェンダーミラーだけ。あの頃はフロントシートにすらヘッドレストも無く、シートベルトもジェットコースターのように2点式。だからすっきりして見えていたのである。だが、今の安全基準では叶わぬデザイン。


昭和40年代前半の車に多くに装備してあった三角窓。しかし、今は窓をロックするノブが危険だということで採用できない。


自動車のような工業製品は安全や環境保護を配慮したデザインを取り入れて年々、進歩してきた。もちろん、それは当然の事であって、それ自体を否定するつもりはない。だが、もう叶わぬデザインとなってしまうのは寂しすぎる。だから旧車を所有し、楽しんでいるのだ。


旧車のオーナーは「現代の車は魅力がない」という。それはデザインの観点から見ていることが殆どなのだ。


でも最近、期待している事がある。

それはEVカーだ。


エンジンは無く、燃料タンクもいらない。ホイールinモーターが普及すれば、エンジンルームの意味すらなくなる。今までの概念を打ち破るデザインの可能性を感じるのである。


どうか、驚くような車を各メーカーが出す事を期待している。


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特集「旧車という美学」

2010年1月23日(土)よる11時30分

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