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12時間の列車旅

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秘境駅として、絶景の地として知られる大井川鐵道井川線の奥大井湖上駅。

その名の通り、湖の上にある駅で人家も付近を通る道路もない、まさに秘境。

動物や鳥類の鳴き声、風が通り抜ける音が騒がしい。遥か遠くの雷鳴も聞こえてくる。

体験した事のない感覚。大自然の一部になったような気さえしてくる。

この別天地へ行くのなら、是非とも列車を乗り継いで向かってほしい。さまざまな鉄道を乗り継ぐ事で、あらゆる景色が楽しめるからだ。

朝9時03分。
東京駅発の新幹線「ひかり」に乗って静岡へ。富士山を右に見ながら、快適な列車旅を味わう。

11時23分。
静岡発浜松行きの東海道本線の普通列車に乗る。焼津付近では海が見えてくる。

11時48分。金谷駅で大井川本鐵道本線に乗り換え。ここからはSLに乗って、川奈の茶畑を楽しむ。蒸気機関車から吐き出される煙が車内に入ってくる。それがとても楽しい。

13時32分。
千頭駅で奥大井湖上駅へと向かう大井川鐵道井川線に乗り換え。のんびりと走るトロッコ列車の旅。大井川沿いの森林を眺めながら、列車は勾配を登っていく。途中、アプトいちしろ駅で日本一の急勾配を登るためにアプト式機関車を増結する。

ダム湖が見えてくる。別天地に近づいてきた。

14時47分。
奥大井湖上駅到着。大自然の澄んだ空気をいっぱい吸い込んだあと、千頭駅で買った弁当をたいらげる。

さあ、何もすることがなくなった。ここからが楽しい。

帰りの列車まで2時間ある。自由に時間を過ごそう。

16時42分。
現実へと戻る時間となった。

列車を乗り継いで21時17分、東京駅着。12時間の楽しい列車旅が終わる。

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