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人類の進歩と調和

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 ボブ・ディランのコンサートを観に大阪に行って来ました。

大阪行きのもう一つの目的は万博記念公園に行くこと。ちょうど3月13日に「EXPO '70パビリオン」がオープンしたからです。
 
EXPO '70パビリオンは文字通り1970年の日本万博というか大阪万博の記念館。元の鉄鋼館をベースに、当時の展示品やパンフレット、映像などが展示されています。

ぼくは小学生のとき実際に大阪万博に行ったので、とても懐かしく思いました。40年ぶりに太陽の塔の前に立ち、胸が高鳴りました。
 
 
会場には若い学生風の人もたくさんいました。そして当時の技術、当時のデザインの最先端を見ながら、とても感心している風でした。ぼくも懐かしいと思う気持ちが半分。もう半分は「今でも新しいんじゃないか?」と感じずにはいられませんでした。

たとえば電気自動車。たとえばリニアモーターカー。技術だけではありません。「人類の進歩と調和」というテーマ。

どれもまだ一般には実現できていないことばかりではないでしょうか?

EXPO '70パビリオンはたしかにレトロフューチャー(昔から見た未来)な企画です。しかしそこからは大切なメッセージをたくさん読み取ることができます。

会場で流れていたフィルムで岡本太郎さんのメッセージが繰り返し流れていました。過去が無ければ現在は無い、未来を見なくても現在は無い、人間はぽつりと刹那を生きているわけではなく、大きな時間の流れの中にいる。というコンセプトはテーマ館全体、そして太陽の塔の外にも中にも表現されていました。

今年の5月から開催される上海万博はどんなメッセージを残すでしょう。とても楽しみです。

photos by y.tsugihiro

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