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2008年1月26日放送 「夜景」

番組の91回目のテーマは「夜景」。
人は闇を照らすことで、恐怖を消し去り、夜、活動する術を得た。
そしてその明かりは、街の風景の一部となった。
イルミネーションに浮かび上がる美しい夜の町。
やがて僕らは気付いた、その美しさは実は闇が作り出しているのだということに。
日本の夜を発見する新しい旅、ナイトシーイングを始めてみないか。

きらびやかでロマンチックな夜景。
夜を彩るのはイルミネーションだけではない。
ライトの裏側にある暗さを景色として認識した時、町の景色は、さらなる深みを見せてくれる・・・。

写真家、中里和人(なかざと・かつひと)。
デビュー以来中里は、日本の夜を発見する旅、ナイトシーイングを続けてきた。

中里の目には、いくつもの闇の層が写っている。
中里にとって魅力的な闇を彼は「闇溜まり」と呼んでいる。

時間経過とともに、いく種類もの闇が複雑に絡み合いもつれあって作り出す闇の世界。
光がわずかであればあるほど、その周りを大きな闇が包み込んでくれる。

中里の作品を見ながら、闇が作る風景を感じてみたい。