番組の103回目のテーマは「アウトドアは哲学である」。
スポーツとは体を動かすことではない。それは、精神のことである。
アウトドアと聞いて汗と日焼けとビールしか浮かばないとしたら、それはとても淋しい話だ。
認めなければならないのは、ぼくたちはもはや白球を追いかけるだけで楽しかった中学生ではないということ。
ゴルフに行っても、ご近所と草野球をしても、そこには大人の世界がどうしても入ってくる。
アウトドアにインドアの世界が侵入してくる。
スポーツとは精神のことである。
だからそれを真に楽しむためには精神を鍛えなければならない。
シーカヤック、キャニオニング、パラグライダー、ポタリング。
そこには、簡単に運動とかアウトドアスポーツと言い切れない何かがある。
それはたとえば、人を無心にすること。
それはたとえば、人間として生まれたことの喜びを感じさせること。
だから、アウトドアは哲学である。
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