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2008年5月24日放送 「日本庭園」

番組の107回目のテーマは「日本庭園」
曹洞宗、徳雄山建功寺。永禄時代から続く禅寺の庭は、住職自らが手がけた。
枡野俊明さん。住職でありながら、庭園デザイナーとしての顔を持つ。
伝統的な庭からモダンな庭まで手がける枡野は、庭作りの際に必要な事、それは禅の精神だと言う。

目に見えないものを心の表現としてデザインする。庭という空間から湧きだしてくるのは、作り手の命のエネルギー。それが見るものに感動を与える。
島根県安来市、足立美術館。
横山大観や榊原紫峰、北大路魯山人など、日本の近代美術を代表する巨匠の作品を数多く収蔵する私設の美術館。
この美術館の最大の作品であり、その名を広く知らしめたもの。それが5万坪にも及ぶ庭だ。
庭を作ったのは、美術館の創設者であり、実業家の足立全康。
「庭園も一幅の絵画」という信念のもと全精魂を傾け、理想の庭を作り上げた。
故郷の山々を借景として取り込み、広大な土地と自然が見事に調和した庭を誕生させた。

足立美術館は、アメリカの日本庭園専門誌のランキングで、5年連続日本一に選ばれた。
安来が育んだ自然と人間の叡智。その融合が生み出した 庭だからこそ、その美しさは国境を越えた。
日本の庭。それは世界に誇る、日本人のアイデンティティーなのだ。

【番組で紹介する場所など】
建功寺
神奈川県 横浜市鶴見区馬場 1-2-1
電話番号 : 045-571-1465
http://www.kenkohji.jp/k/top.html
※庭は一般公開はしておりません

建功寺・住職の枡野俊明さんの庭園設計会社
日本造園設計
http://www.kenkohji.jp/s/


足立美術館
島根県安来市古川町320
電話番号:0854-28-7111
http://www.adachi-museum.or.jp/ja/index.html

内藤忠行(カメラマン)
http://www.p-om.net/