STYLE BOOK
  • トップページ
  • バックナンバー
  • contents3
  • contents4

バックナンバー

2010年5月29日放送  「パワー・オブ・クラシック」



STYLEBOOK第204回目のテーマは「パワー・オブ・クラシック」

クラシックという言葉には二つの意味がある。
ひとつは「古典的」
そしてもう一つの意味は「最高級」。
この二つが並び立ち、時代を超えてもエネルギーを失わないものをこう呼びたい。
「パワー・オブ・クラシック」。

機材が進化し技術が磨かれても、そしてどんなに社会が変わっても、色褪せない、いやさらに光り輝く名作がある。
たとえばそれは映画。そして音楽。

ザ・ローリング・ストーンズが1972年に発表した「メイン・ストリートのならず者」が、今イギリスでCDチャートの一位になっている。リマスターされ、ボーナス・トラックが付き、写真資料などがつくことで、当時わからなかった様々なことがわかるようになった。だから今でも中学生の頃と同じように発見がある。

大人になって嬉しいこと。それはたとえば大好きな映画を自分のものにするために、ブルーレイを「大人買い」できることかもしれない。

全国25の映画館で今年の2月から一年間開催されている映画祭がある。
「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」。これぞ名画といわれる映画を午前十時から毎日上映するという企画。
「もう一度、スクリーンで見たかった」と思っているシニアにも、「一度、スクリーンで見たかった」と思っている若者にも大好評だという。

今年の春、ある雑誌の誌面で使われる「文字が大きくなる」というニュースがネットでも大きな話題になった。超マニアックに1980年代「以前」のアーティスト、アルバム、ジャンル、社会を分析することで知られ、熱狂的ファンも多い月刊音楽誌「レコード・コレクターズ」。寺田編集長によれば、その誌面刷新には単なる文字を大きくする以上の意味、日本の洋楽ファンへのメッセージがあるという。

パワー・オブ・クラシック。古典は常に新しい。