高倉健を旅する「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」忘れがたき名作の舞台を訪ねて

去年、惜しまれながらも亡くなった名優・高倉健。その代表作の一つ、役者人生の転機ともなった「幸福の黄色いハンカチ」。かつて健さんと「八甲田山」で共演した前田吟さんと、「冬の華」で共演した池上季実子さんの２人が、網走から夕張までロケ地を訪ね、健さんの意外な一面を掘り出していきます。映画の名場面も、続々登場！

映画「幸福の黄色いハンカチ」のストーリーに合わせて、ロケ地を車で旅する２人。
まず、訪れるのは「網走刑務所」。健さんの出世作「網走番外地」の舞台でもある。「博物館・網走監獄」を見学し、かつての受刑者と同じ「監獄食」を試食する２人。

映画「冬の華」で共演した池上季実子。初対面での健さんの思い出を明かす。
そして、「八甲田山」で共演した前田吟。今回の旅に先立ち、青森県のロケ現場を訪ねていた。過酷な撮影の中で健さんが見せた役者魂、そして温かい人柄を振り返る。

網走刑務所を後にした２人が向うのは、網走駅前のラーメン店。
映画の中で、出所後初めての食事…ビールとかつ丼とラーメンをむさぼるように食べた健さん。その撮影当時を知っている店のおばさんに、当時のエピソードを聞く。

続いて、２人がやってきたのは「モヨロ海岸」。健さんと武田鉄矢、桃井かおりが出会い、一緒に北海道横断の旅をすることになる記念の場所だ。 映画にちなみ赤い乗用車に乗った２人は、「美穂峠」から「阿寒湖温泉」へとストーリーと同じ行程をドライブ。映画のロケ地を探しつつ、湖畔の宿で一日の疲れを癒やす。

旅の２日目。２人がやってきたのは、陸別駅。武田鉄矢とケンカした桃井かおりが健さんと一緒に車を降り、列車を待つシーンが撮影された。桃井かおりの一言のセリフが５０回も撮り直しとなり、撮影期間が一番長くなったという。
駅舎には当時の撮影風景を撮った写真が飾られている。

続いてやってきたのは、「桜井牧場」。武田鉄矢がお腹を壊し、桃井かおりが車を動かそうとして脱輪するなど、コミカルなシーンが続き、映画の中で健さんが珍しく笑顔を見せる場所だ。
映画にも出演し、撮影隊の世話をした桜井さん一家に当時の話を聞く２人。
さらにスタッフや出演者の宿泊場所だった「浜田旅館」では、スタッフが残していったロケ台本を見せてもらいつつ、とっておきのエピソードを伺う。

さらに「たこ八郎」との喧嘩シーンが撮影された「帯広」の駐車場を訪ねた２人。
名物の豚丼を堪能しつつ、この日伺った話の数々を振り返る。

そして、旅もいよいよ終盤へ。
「夕張」市内にやってきた２人。映画のシーンに合わせて、同じルートをドライブ。
変わったもの、変わらないもの…当時と今を重ねつつ、いよいよクライマックスの地へと向う。
当時、健さんたちが宿泊していた旅館の女将を見つけた２人。亡くなるまで交流を続けていたという健さんの思い出を伺う。
そして、ついに…青空にはためく黄色いハンカチへ。
旅の終わりに２人が感じたこととは…。