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国際文化会館
(7月31日(木))

今回訪れたのは、六本木・鳥居坂に面する会員制の複合文化施設、国際文化会館。1955年、前川國男、坂倉準三、吉村順三の3人の共同設計により完成。坂倉はル・コルビュジエ、吉村はアントニン・レーモンド、前川はその両方に師事した、いずれも日本を代表する建築家として名高い。コンクリート、ガラス、銅を組み合わせて設計された水平感のある外観と、手入れの行きとどいた純和風の庭園が見事に調和した、モダン建築の傑作。

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  • 国際文化会館東京都港区六本木5-11-16
    03-3470-4611

今回のポイント

  • 外観

    異なる素材を組み合わせながらも、高さを抑えてシンプルに構成された外観。桧の窓枠が、モダンな建物に柔らかさを与える。1階部分の壁には、防音の役割を持つ大谷石を使用。

  • 階段

    3人の建築家が共同で設計した白い階段。建物の中からも、庭と調和することを計算し、踊り場には大きな窓を設置。無駄のないシンプルなデザインの中に、湾曲した木製の手すりが木のぬくもりを感じさせる。

  • ティーラウンジ


    一般客も利用可能なティーラウンジ「ザ・ガーデン」。店内に並ぶ椅子は、日本を代表するインテリアデザイナー・長大作(ちょうだいさく)が手がけた名作、「パーシモンチェア」の復刻版。緑を臨むクラシックモダンな雰囲気が、都会の喧騒を忘れさせてくれる。

  • 和風庭園


    1930年、京都の名造園家、小川治兵衛(おがわじへえ)によって作られた和風庭園。3000坪の広大な敷地面積を誇る庭は、”近代庭園の傑作”と呼ばれ、2005年、港区の名勝に指定。至るところにさりげなく配置された石は、京都の鞍馬石や瀬戸内の青石など、日本各地の名石ばかり。

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