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#28

彫り師:菅香世子(すが・かよこ)

木版画の技法で作られる浮世絵は、絵師が描いた作品を彫り師が版木に彫り、それを摺り師が和紙に摺る…というように職人たちが分業で仕上げていきます。
今回の主人公、菅香世子さんは、絵師が描いた絵を板に彫りこんでいく彫り師さんです。
高校を卒業後、親方に弟子入りして23年。
「自分の色を出さないで元の絵に忠実に、点の1つも崩さないように彫ること、が難しい」、と語ります。
40歳を越え、妹弟子たちも育ちつつあるいま、改めて親方への感謝と伝統技術をつなぐ重責を意識し始めたという菅さん。
浮世絵の技術を今に伝える彫り師の仕事と、職人としての熱い想いと誇りをご紹介します。