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#38

盤師:吉田寅義(よしだ・とらよし)

碁盤・将棋盤を作る吉田流三代目盤師・吉田寅義さん。「親子の縁を切って他人として入門してくるならいい」と二代目の父に言われ、「縁を切ってもらっても結構です」と答えて高校卒業後に弟子入り。
その盤は将棋のタイトル戦にも使用され、中には数百万円するものもあります。
将棋盤に使われるのは国産のカヤの木。完全に乾燥させた木を、カンナにかけ、将棋盤の足を彫り、盤面に線を引いて完成させていきます。中でも、吉田流の特徴は「太刀盛り」といわれる仕事。そこで、吉田さんが神棚から取り出したのは・・なんと日本刀!いったいどのように使われるのでしょうか?
「数百年生きてきた木。この木に失礼がなく、申し訳ないって思われる仕事はしたくない」と語る吉田さん。伝統技術を受け継ぐ職人を紹介します。