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#30

版元:高橋由貴子(たかはし・ゆきこ)

「どんな絵を世の中に出していくか、絵を描くのは誰か、彫るのは、摺るのは誰に頼むのか」
そういった浮世絵制作の全てをプロデュースするのが「版元」という仕事。
今回ご紹介する高橋さんは、江戸時代から150年近く続く浮世絵の摺り師の家系で育ちました。
摺り師だった父から、「職人たちをまとめる版元がいなければ浮世絵は完成しない。おまえは版元になりなさい」と言われ、幼い頃から審美眼を鍛えられたのだそう。
そんな高橋さんが、版元としていま精力的に取り組むのは、現代の作家と作る新作浮世絵。
さらに、職人さんも減りつつあるいま、「浮世絵」をもっと知ってもらおうと小学校でワークショップを開くなど、普及活動にも力を入れています。
「私は色んなことを企んでいます。」と微笑む高橋さんの想いをご紹介します。