世界遺産で神話を舞う ~人間国宝・能楽師とギリシャ人演出家~

世界遺産で神話を舞う ~人間国宝・能楽師とギリシャ人演出家~

番組概要

「アテネ・エピダウロスフェスティバル」は今年60周年を迎え人間国宝・能楽師の梅若玄祥さんが世界最古の劇場「エピダウロス古代円形劇場(世界遺産)」で「能」を舞いました。
日本人としてこの聖なる舞台に立ったのは初めて。
演目はギリシャ神話を題材にした叙事詩「オデュッセイア」より第11歌「ネキア」をアレンジした新作能「冥府行」。
演出はギリシャを代表する舞台演出家マルマリノスさん。
全てが世界初の試み。
ギリシャでは大騒ぎに!しかし、異文化が交流しての創作は決して平坦な道ではありませんでした。
能を始め日本文化を学んできたマルマリノスさん曰く「今は途絶えた古代ギリシャの文明は、日本にあるのだ」太陽や大地、木々など、あらゆるものに神が宿ると信じてきた国、日本に、オリンポスの神々を信仰してきた古代ギリシャがあるのだと言います。
はたして古代ギリシャ演劇と日本の伝統芸能は融合するのか・・・?
番組は、去年7月、神話の国ギリシャの世界遺産で新しい芸術が誕生した、その瞬間に立ち会いました。