

母が支えた“舌がんの花嫁”
吉田貴子(よしだ・たかこ)さん(36)は、以前勤めていた職場で知り合った片岡修一(かたおか・しゅういち)さん(26)と、2年半の交際を経て晴れの日を迎えた。貴子さんは両親と兄の4人家族。女子ひとりとあって大切に育てられた。貴子さんの母は修一さんが10歳年下であることを心配したが、その対応に誠意を感じ結婚を認めた。ところが結婚が決まった2009年春、貴子さんに舌がんが見つかったのだ。喜びは一転、貴子さんは結婚をあきらめ、死さえも考えるほど絶望の淵に突き落とされてしまった。医師からのがん宣告をともに聞いた母は、「どんなことをしてもこの子を助けてあげたい」と思いを募らせた。そして、娘の思いを察し、修一さんに娘に対する思いを改めて聞いた。修一さんは「がんになっても貴子さんに対する思いはかわらない」と答えた。母と修一さんの励ましを受けての貴子さんの手術は成功。予定通り結婚式を迎えることが出来た。その披露宴、万感の思いで娘の花嫁姿を見つめる母と、喜びの涙を流す貴子さんの姿があった。