ワイルドネイチャー いきもの大紀行

ワイルドネイチャー いきもの大紀行

  • トップページ
  • バックナンバー

バックナンバー

知られざる「海岸ジャガー」の生態
極彩色の楽園コスタリカ

ジャガーは、北アメリカ南部から中南米諸国に広く分布する、最強最大のネコ科肉食獣。オスの成獣は、たった一撃で、体重500キロの牛を倒すといわれ、マヤやインカの古代文明でも、神秘的な力を持つ神の化身として恐れられる対象だった。しかし、森林伐採と開発、美しい毛皮を狙う乱獲などにより、多くの国で、今、絶滅の危機にひんし、人と野生の共存の難しさを示す象徴にもなっている。そんな中、「ジャガーを守れ!」と立ち上がったのが中米のコスタリカ。南北アメリカをつなぐ地峡のほぼ中央に位置し、面積は九州と四国を合わせたほどの小さな国にもかかわらず、地球上の動植物の種の5%にあたる、9万種が生息している、多様な生物たちの楽園だ。そのコスタリカでは、今、ジャガーが少しずつ復活し始めている。何が起きたのか?
今回、太平洋・カリブ海と2つの海に囲まれ、密林と湿原、3000メートル級の火山山脈が連なるコスタリカの大地と、そこに生きる多様な生き物たちの楽園の秘密をたどりながら、ジャガー研究者と共にジャガー復活の謎を追う。そこから見えてきたのは、生き物たち自身の驚くべき適応力、そして、世界で唯一軍備を廃止し、国土の4分の1を国立公園や自然保護区にしているコスタリカ流の自然観が作り上げた「人のおこした奇跡」だった。
コスタリカ在住10年のネイチャーガイド・川久保祥子さんと共にジャガーを追い、コスタリカ各地を旅しながら、驚くほど多彩で豊かな生き物たちの姿と、それを守ろうとする人たちに出会う。それは、自然と野生、そして人間の共存を模索し続けてきた、小さな国の大きな挑戦を探る旅だった!