ワイルドネイチャー いきもの大紀行

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“幸せを招く猫”の島とフロリダの動物たち
ヘミングウェイの小説の世界へ

代表作『老人と海』の作者として有名な小説家、アーネスト・ヘミングウェー。自然と共に暮してきたヘミングウェーが愛した猫たちが、今もフロリダ州キーウェストの美しい島に生息している。キーウェストでの執筆活動中、ヘミングウェーは知己の船長から2匹の珍しい猫をもらい受ける。この猫を飼い始めた後の1952年、猫と共に暮していた家で書きあげた小説『老人と海』が大ヒットし、1953年には「ピューリッツァー賞」、1954年には「ノーベル文学賞」を受賞。ヘミングウェーは人生における数々の思い出深い出来事に出合えたのは、この“幸せを呼ぶ猫”のおかげだとして、生涯この猫たちを愛し続けた。1961年、ヘミングウェーはこの世を去るが、残された“幸せを呼ぶ猫”たちは、フロリダ州によって管理され、今もその子孫たちが、ヘミングウェーが過ごした家で生き続けている。別名“ヘミングウェーキャット”との出合いを求めて、猫写真を撮り続けてきた動物写真家、福田夫妻が旅に出る。フロリダ州の特別な許可を得て撮影する“ヘミングウェーキャット”。その知られざる生態とは? ヘミングウェーの足跡をたどりながら、その美しい自然にまつわる動物たちの営みも紹介、キーウェストに生きる動物たちを撮影する。島の周囲の海には、絶滅危惧種のアオウミガメなど、多くのウミガメも生息している。また、フロリダ半島最南端に位置するエバーグレーズ国立公園は、「草原の川」と呼ばれる約150kmにわたる大湿地帯。熱帯から亜熱帯にかけての動植物が1カ所で見られる、極めて貴重な生態系の中、野生のマナティーや400種以上の鳥などを撮影していく。