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#154

今に生きる都心の大邸宅
~近代和風建築「高輪荘」と洋館「杉野記念館」~

今回は東京の白金高輪界隈に遺る2軒の豪邸を訪ねます。都内有数の高級住宅街として知られる白金。かつては多くの邸宅が存在する町でしたが、都市化と共に徐々にその姿を消していきました。そんな中、今も活用しながら残されている2軒の豪邸を紹介します。1軒目は白金台に建つ「高輪荘」。遠山証券の創設者が昭和6年に建てた近代和風の邸宅です。高級マンションの狭間に建つ正門をくぐると、そこはいきなり別世界。豊かな植栽と風情ある竹垣の向こうに、奥に長く雁行した主屋が現れます。
玄関近くの接客エリア(書院造り)から奥のプライベートエリア(数寄屋造り)まで、流れるような「真」「行」「草」の動線で結ばれています。昭和31年から三菱電機の会社施設として活用・保存されているため通常は非公開ですが、今回番組のために初めて撮影が許されました。2軒目は目黒にある「杉野記念館」。杉野学園創立者である杉野繁一・芳子夫妻の居宅として昭和13年に建てられた洋館です。現在学校施設として活用されているこの建物は、洋館の中に正統的な書院造りの和室を入れ込むなど自由な設えが魅力となっています。戦前戦後の服飾教育の歴史が色濃く詰まった家でした。

取材先情報

高輪荘
東京都港区白金台2-6-11 TEL:03-3441-9344
※三菱電機の会社施設として活用・保存されているため通常は非公開です。

杉野記念館
東京都品川区上大崎4-6-19  TEL:03-3491-8151(内214)
※公開は申込み制となっております。
開館時間:午前10時~午後4時
交通:JR山手線・東急目黒線目黒駅下車徒歩3分

明治学院記念館
東京都港区白金台1-2-37(明治学院大学内)
※関係者以外構内へ立ち入ることは出来ません。

※上記以外の情報については、公開出来ません。