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#203

江戸川乱歩 ”幻影”の宿る蔵
~立教大学の歴史的建築巡り~

今回は東京・池袋の立教大学キャンパス内に残る歴史的建築物を巡ります。築地の外国人居留地に開学した立教が、池袋に移転して101年。当初からの校舎は、本館、礼拝堂、図書館(現立教学院展示館)、第一食堂、寄宿舎(現2号館・3号館)と実に6棟を数え、その歴史を刻んでいます。蔦の絡まる煉瓦の佇まいは、19世紀のアメリカでリバイバルされたカレッジ・ゴシック様式。しかもアメリカの建築事務所に設計を依頼した本格的な洋式校舎として造られました。そんなキャンパス内には、日本ミステリー界の草分け的巨匠・江戸川乱歩の旧邸も保存されています。もともと大学に隣接して建てられていた住宅に昭和9年、乱歩が移り住み自邸としたものです。平成14年に立教大学に寄贈され、現在は研究施設として活用する傍ら、一般公開しています。注目は乱歩が書庫として利用した土蔵。乱歩ファンの間では“幻影城”との異名を持つ聖地の内部を、今回特別に拝見します。邸内に展示されている資料やメモなどからは彼の几帳面な性格が浮かび上がり、乱歩の意外な一面を垣間見ることが出来ます。立教大学池袋キャンパスには、教育と文化の歴史が詰まっていました。

取材先情報

立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸)
東京都豊島区西池袋3-34-1
TEL:03-3985-4641
乱歩邸公開時間:午前10時30分から午後4時00分まで
開館日:水・金曜(祝祭日を除く)、臨時公開日あり
※乱歩邸の見学は予約不要です
入館料:無料
交通:池袋駅 西口から徒歩約7分
駐車場:なし           
 
※上記以外の情報については、公開出来ません。