バックナンバー

#210

軽井沢 華麗なる湖畔の別荘
~「軽井沢タリアセン」に移築された名建築巡り~

今回は長野県軽井沢町のレクリエーション施設、「軽井沢タリアセン」を訪ねます。塩沢湖を中心に広がる敷地内には、美術館や遊戯施設、レストランなどが集まり人気を博していますが、実は6軒の名建築が移築されている“建物博物館”でもあるのです。その中から3軒の別荘建築をご紹介。1軒目に拝見するのは、白樺派の代表的作家・有島武郎の別荘。明治末期に建てられたモダンな山荘は、現在カフェとしても活用されています。2軒目は「風立ちぬ」などで知られる堀辰雄の山荘。もともと外国人宣教師の建てた質素なバンガローだったため、別荘文化の初期における姿を知ることができます。そして最後に訪ねるのは、実業家・朝吹常吉の別荘「睡鳩荘」。設計したのは、日本に数多くの建築作品を残したW・M・ヴォーリズです。塩沢湖の湖畔にたたずむ睡鳩荘は、シンプルな作風が多いヴォーリズの中にあって、最も華麗な建築の一つに数えられています。もともとは旧軽井沢にありましたが、朝吹家から2008年に寄贈を受けて移築しました。創建当時はテニスコートも併設されていた建物で、華麗な別荘ライフに思いを馳せます。別荘建築の変遷が凝縮された名建築巡りです。

取材先情報

・軽井沢タリアセン
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217
TEL:0267-46-6161
開館時間:午前9時~午後5時(12月・1月は午前10時~午後4時)
休館日:2019年12月3日(火) 4日(水) 5日(木) 10日(火) 11日(水) 12日(木) 17日(火) 18日(水) 19日(木)
2019年12月26日(木)から2020年1月1日(水) 2020年1月7日(火) 8日(水) 9日(木) 2020年1月15日(水)から2月29日(土)
※各美術館や睡鳩荘はそれぞれに休館日が異なりますので、「軽井沢タリアセン」ホームページの「見る」ページを参照してください。
※遊戯施設の営業は季節や天候に左右されますのでご了承ください。
交通:軽井沢駅(JR長野新幹線・しなの鉄道)または中軽井沢駅(しなの鉄道)下車、タクシー約10分
上信越自動車道碓氷軽井沢インターチェンジより車で約15分
駐車場:180台(普通車500円・バス2000円)

※上記以外の情報については、公開出来ません。