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#263

山縣有朋ゆかりの庭園別荘
~神奈川県小田原市「皆春荘」~

今回は神奈川県小田原市に残る「皆春荘」を訪ねます。皆春荘は第23代内閣総理大臣の清浦奎吾によって明治40年に土地が購入され、別荘として建てられたものです。その後、隣に建つ山縣有朋の別邸「古希庵」の別庵として編入されました。町中から少し離れた小高い場所に建つ皆春荘。鄙びた門をくぐると、深い木立ちの中に玄関が現れます。扉は寺院風、玄関内部は数寄屋風、そして部屋の中は武家風というバラエティに富んだデザインが訪れる者の目を楽しませますが、
最大の魅力は、座敷から眺める庭の風情。作庭に造詣が深かった山縣の好みが反映されています。緑の庭園と建物が融合した皆春荘は、小田原に完全な形で現存する別荘として貴重な存在です。

 
案内人:小沢朝江(東海大学教授)

建築用語チェック!

長押なげし
日本建築で柱と柱をつなぐように打ち付けた水平材。
かつては構造材だったが、やがて意匠化した。

取材先情報

・皆春荘
神奈川県小田原市板橋852

令和3年10月2日(土)より公開。ただし、土曜、日曜及び祝日に限る。
なお、午後1時から午後2時までの時間は主屋の一部への入室も可能となります。
※年末年始休館、その他臨時休館があります。
詳しくは、ホームページ(https://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/event/p25874.html)をご確認ください。

 時間 午前11時~午後3時

【電車】 JR東海道線・小田急線ほか 小田原駅 徒歩25分
     箱根登山鉄道「箱根板橋」駅 徒歩8分
                  
駐車場
 なし
 ※近隣のコインパーキングをご利用ください