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#298

日本最初期のワイン醸造場
~茨城県牛久市「牛久シャトー」~

今回は茨城県牛久市の「牛久シャトー」を訪ねます。牛久シャトーは、“ワイン王”と呼ばれた実業家・神谷傳兵衛が、明治36年に茨城県牛久市に開設した日本最初期の本格的ワイン醸造場です。「シャトー」とは、原材料となる葡萄の栽培から瓶詰めまでを一貫生産する醸造場だけに認められた称号。それだけに赤煉瓦造りの重厚な佇まいからは、明治西洋建築の品格が滲み出ています。場内には3棟の醸造施設がほぼそのまま現存し、平成20年に貴重な産業遺産として国の重要文化財に指定されました。今回拝見するのは、かつての貯蔵庫と醗酵室。瀟洒な煉瓦造りの旧貯蔵庫は、現在洋食レストランとして活用され人気を博しています。一方、壮大な煉瓦造りの旧醗酵室は、「神谷傳兵衛記念館」として、当時実際に使われていた醸造器具やワイン造りの資料などが展示されています。日本のワイン造り草創期に造られた牛久シャトーには、西洋の文化を学び追いつこうとした神谷傳兵衛の情熱が今も宿っています。

 
案内人:内田青蔵(神奈川大学建築学部 学部長)

取材先情報

・牛久シャトー
茨城県牛久市中央3-20-1 TEL:029-873-3151
【開館日時】
  ・午前10時から午後4時まで(見学施設、営業店舗はホームページをご確認ください。)
【休館日】
  ・無休(年末年始を除く。臨時休館日があります。店舗営業日についてはホームページをご確認ください。)
【入館料】
  ・無料
【駐車場】
  タイムズ牛久中央
  ・収容台数262台/料金60分100円
  ・平日一日最大 300円(24時まで)
※最大料金は、土・日曜および祝日は適用になりません。

【アクセス】
  〔鉄道〕
  ・JR常磐線「牛久駅」下車、東口(シャトー口)より徒歩約8分
【ホームページ】
https://maita37.wixsite.com/ushiku-chateau