EARTH friendly スペシャル 太陽と月と唄 ~奄美大島、皆既日食に出会う旅~

今回の旅は奄美大島。

記憶に新しい宇宙の神秘「トカラ皆既日食」と、人々の心に歌い継がれてきた島唄。いまの時代に生きる若い世代の新しいメロディを中心に島に流れるゆるやかな時間を織り交ぜてお届けする2時間のスペシャル番組です。

【出演】国井 律子(エッセイスト)/中 孝介(歌手) ほか

奄美大島

奄美大島は、北緯28度22分・東経129度29分。東シナ海に位置する南海の島。観光で栄えた沖縄とは対照的に、いまも残る素朴な人々の暮らしが日本の原風景を感じさせる島です。その島を旅するのはアウトドアエッセイスト、国井律子。5年前にここでサーフィンと出会って以来すっかり魅了され、何度も訪れている彼女を、今回はさらに新しい発見と出会いが待っていました。

皆既日食

それは奄美諸島で起こった21世紀最大の天体ショー、皆既日食。その感動を体験するために国井律子が乗り込んだのは、6人乗りの高速ジェット機。高度37000フィートで皆既日食の神秘に出会い、体の底から震えるような感動に襲われる彼女。大空の彼方で太陽と月の奏でる大宇宙の歌声を聴く、貴重な体験です。

奄美の暮らし

いっぽう地上では、変わることのない人々の暮らしがありました。
古来からの技法に支えられた大島紬の織物。汽水域に広がるマングローブの森とそこに生きる様々な生命のエコサイクル。自然のめぐみをそのままに生かした島のソウルフード。静寂に包まれてひっそりとたたずみ、島の原風景が残る海辺の村。

美しい海辺に打ち寄せる波のリズム、そして今も島の人々の心に息づく、島唄・・・
そこに流れているのは、地球の鼓動とシンクロするゆるやかな時間でした。

満点の星を見上げ、夕映えの空に遠い昔を思い、島風に吹かれて心やすらぐ午後のひととき・・・それは慌しい暮らしの中で、ともすると忘れがちな平穏な心を見つける旅。そこに広がるのは、空と地球と自分がひとつになるアースフレンドリーな世界なのです。