BS朝日

出演者

  • チェ・ジュヌ(オン・ソンウ)

    “どうせ僕はこの学校を辞めるんだ… 静かに行かせてくれよ”
    のろまでのんきに見える。
    みんなが息せき切って走って行っても、ひとリでゆっくり歩いて行く子。そのせいでからかわれたりするが、自分とは関係ないと思っている。 一緒に走って行っても、自分がエキストラであることは変わらない。何の役にも立たないことをとっくの昔に悟ったのだから。
    5歳で両親が離婚、父が去り、母と二人で暮らした。
    小さな食堂をやっていたが詐欺に遭って借金を負った母は、工場の寮に寝泊まリして働いていると言うが、正直何の仕事をしているのかジュヌもよく知らない。寂しいけど知らんぷりをしている。そうやってお互いに知らんぷリするのが、この親子が生きる唯一の方法なのだ。
    そのせいかだいぶ前から孤独が習慣になった。本人も自覚できてなかった、捨てられることへの恐れから誰にも情を注がない。でもたまに、普段と違って家からご飯の匂いがすると、母の帰りに胸が弾む。
    他の人が気づかずに見過ごしてしまうものの大切さが分かる。ありふれたものの美しさをいつもジュヌの視線でスケッチする。もの、自然、場所…
    学校生活で何度も誤解を受けて、ジュヌの心が学校から離れてしまい、どうせ学校からは去るのだから、自分を離れていかないことだけに気持ちを傾けてきたようだ。
    スビンにもわざと心を開かないようにしようとしたが、スビンのことが好きになって生まれて初めての幸せを感じる。ものや自然がくれる安らかさとは違う震えるようなトキメキだ。
    ジュヌの最大の長所は誰にも何かを強要しないこと。
    そのため、他人に無関心で共感能力のない子だと誤解される。テンネンでキュートなところもあるけれど、いつも独りだったので感情表現が下手だ。でも大人が育ててくれなくても、ひとリでちゃんと育つ子である。
    すごく幸せな時には、ただニヤリと笑う。

  • マ・フィヨン(シン・スンホ)

    八ンサムでマナーも良く、みんなが信頼している子。
    この学校で担任よリもっと信頼されている絶対権力者だと言える。
    完璧で素購らしい模範となる絶対権力を持つ家族。
    しかし完璧に見える表の姿の裏には、コンプレックスの塊である暗い姿がある。
    完璧さを強制された子。
    完璧主義者の父の暴力に苦しみながら育ち、一見優雅な主婦のような母は、起伏の激しい躁うつの症状があリ、気分によってフィヨンを振リ回す。フィヨンの成績が落ちると母も殴られフィヨンも殴られた。母が殴られるのがイヤで、ストレスで悪化したアトピーのために血まみれの腕を掻きながら勉強した。
    2歳上の兄は科学高校を早期卒業した後、米国留学中であるが、生まれながらの天才である兄に対し、ただ努力家であるだけのフィヨンはいつも比べられるばかリ。だから自分が受けるべき愛が他者に向けられると我慢ができない。堂々としたフリ、強いフリをしているが、意外と臆病なのだ。
    中学時代からスビンのことが好きだった。だからスビンの学校生活をいつも助けている。
    実はその気持ちをスビンにまともに表現できていない。スビンに執着する自分の姿が母に執着する父の姿に似ていることを後になって気づく。
    父もまた幼少時代に父親の暴力に遭い、依然としてそのトラウマに苛まれていること、そして今の地位を維持するためにものすごいストレスを受けていることを知り、父を憐れむようになる。
    孤独だがその孤独を表に出さないようにしていたフィヨンだったが、ある日その姿をチェ ・ジュヌにバレてしまう。あいつさえいなかったら完璧だったのに。
    あいつをごの学校から追い出さなければならない。

  • ユン・スビン(キム・ヒャンギ)

    猛烈な母の欲で作られてきた優等生。
    ワーキングママながらも執拗で緻密な母の多チャンネル遠隔管理を受けてきた。
    それでもひとりで勉強できると母にしっかりと言える子。
    1:1で圧迫されながら家庭教師と勉強するのが死ぬほど負担で、かなり前からそれを拒否するようになった。 これくらいなら大丈夫だと、ソウル市内にある大学にさえ入ればいいんだと言っても、母はソウル市内の大学ではなく、ソウル大に行けと言う。
    いくら考えても自分はソウル大には入れない。そうやって現実的に母に話せば逆に攻撃される。
    食ってかかっても母の意見に従ってしまうしかない高校生。
    そんな胸の片隅にもどかしさを抱いているところへ、ジュヌという子に出会った。
    まったく個性のない子。
    人生を捨てたのか。何事にも期待なんかしてない子。
    でも不思議にも興味を持ってしまう。
    ジュヌをただ個性のない子だと思っていたが、他の人は知らないジュヌの魅力を見つけてから段々と好きになる。
    スビンが成績にしがみつき、気を揉んで欲を出してもがいていることが、ジュヌの前では無駄なことに感じられてしまう。
    ジュヌと一緒にいると心が湖のように穏やかになる。
    青空が見え始め、花も美しく見えて鼻歌が出てくる。
    ときめく。ジュヌのそばにいると。