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#53

船村徹 ~栃木弁で作曲した天才~

去年2月16日にこの世を去った作曲家・船村徹さん。84年の生涯で、5500曲以上の楽曲を手がけ、戦後の歌謡界をリードした巨星の人生は、波乱に富んだものだった。東洋音楽学校(現東京音楽大学)で出会った親友と始めた音楽活動、そして突然の死別。友のメッセージを胸に、演歌を志すようになった運命の瞬間。戦後初のミリオンセラー『王将』(村田英雄)をはじめ、名曲を精力的に世に送り出す一方で、数多く残されている歌い手たちとの心温まるエピソード。さらには、昭和53年から『二代目・船村徹』として演歌巡礼の旅を発想し、全国を歌いながら巡り始めた心の動きなど…。波乱に満ちながらも栄光に包まれた船村さんの人生は、名曲の数々と共に情感あふれる日本人の心を今に伝えてくれている。今こそ、その偉業を知る多くの証言者の言葉から、昭和を彩った男の生きざまをじっくりと振り返りたい。