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#70

水墨の雲海を翔ぶ
悠久の世界遺産 中国・黄山

(C)高野晃輔

中国・揚子江の下流に近い安徽省の南部にある黄山。古来より文人墨客に愛され、数多くの漢詩や水墨山水画の題材となっている。怪石・奇松・雲海の“三奇”が織り成す風景は、形容の言葉に絶するまさに仙境そのもの。1990年には文化・自然の複合遺産として世界遺産に登録され、天下第一の奇山として名高い景観の地だ。
今回、黄山に向かったのは、秀逸な山岳写真を多数発表し、広告写真の世界でも活躍する気鋭の写真家・高野晃輔。そこに宿る魂の所在を空間的に表現するその技法で、壮麗な中国の自然を象徴する黄山の撮影に挑む。ドローンによる雲海のスペクタクル映像とともに、悠久の世界遺産・黄山の魅力をたっぷりとお届けする。