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特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

空也上人立像
写真:城野誠治

 

2022年は、平安時代中期(十世紀半ば)に人びとに念仏を広め、「市の聖」として慕われた空也上人(903~972)が歿してから1050年になります。これを記念して空也上人が開いた六波羅蜜寺(創建時は西光寺と称した)に伝わった仏像の特別展を開催いたします。

天暦五年(951)、空也上人は京都に流行した疫病退散のため、自ら彫った十一面観音立像を車に安置して市中を歩き回り、踊りながら念仏をとなえ、ついに病魔を鎮めたという言い伝えがあります。庶民から有力者まで人々の篤い信仰を集めてきた六波羅蜜寺の周辺は、歴史の舞台としても有名です。かつては鳥辺野と呼ばれる京の葬送の地であり、また市場として賑わった場所でもありました。十二世紀後半には平家一門の邸宅が連なり、鎌倉時代には幕府の京都出張所である六波羅探題が置かれました。

また、仏像の宝庫としても知られ、空也上人創建時に造られた四天王立像をはじめ、寄木造の最初期の作例である薬師如来坐像、平安貴族に重んじられ、後世の仏師が祖と仰ぐ定朝作と伝わる地蔵菩薩立像、鎌倉時代の彫刻界を牽引した運慶作の地蔵菩薩坐像など綺羅星のごとく名品が揃います。中でも今回注目すべきは、運慶の息子である康勝が造った空也上人立像を360度全方向から観覧できるまたとない機会になることです。町中を歩きながら、念仏をとなえる空也上人の姿をとらえたリアルな造形がみごとな本像は、東京では半世紀ぶりの公開です。

開催概要
名称:特別展「空也上人と六波羅蜜寺」
主催:東京国立博物館、六波羅蜜寺、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日
会期:2022年3月1日(火)~5月8日(日) 10週間
会場:東京国立博物館 本館特別5室

※会期途中で展示替えがあります