番組概要

坂本龍一プレゼンツ 「GLENN GOULD GATHERING」コンサート
~孤高のピアニスト グレン・グールドの世界~

Photo by Masaya Takagi

坂本龍一が愛してやまない20世紀を代表するピアニストのひとり、
グレン・グールド(1982年没)生誕85周年を記念したコンサートの模様を紹介。
坂本龍一自らがキュレーターとして出演しているライブはテレビ初公開となる。
孤高の天才ピアニスト、グールドとはどんな人物なのか?
坂本龍一の解説など交えながら、本邦初公開のコンサートを放送する。

50歳でこの世を去った20世紀最高のピアニスト、グレン・グールド。
22歳でCBSと終身レコーディング契約(極めて異例)、『ゴルトベルク変奏曲』でデビュー。
独自の理論、演奏方法、解釈、新たな作曲家の認知で全世界の音楽シーンを揺さぶった。
31歳でコンサート活動から引退し、レコーディングのみの活動という異彩さも。
古典音楽を新たなステージに引き上げたその功績は計り知れない。
その生誕85周年を記念してグレン・グールド・ファウンデーションの依頼により、
世界各地でグールドの企画展・コンサートが開催。日本では坂本龍一がキュレーターとして登場。
グレン・グールドを幾度となく取り上げ、紹介したアルバムが異例のベストセラーに。
またベストアルバムを編纂したりとグレン・グールド愛を炸裂させてきた。
今回のライブでは、ドイツで現代の電子音楽を牽引するアルヴァ・ノト、
オーストリアのギタリストであり新たな音響の世界を切り開いてきたクリスチャン・フェネスといった坂本龍一長年に渡り親交のある音楽家に加え、ルクセンブルクの異才ピアニスト、フランチェスコ・トリスターノとのコラボレーションで、グールドを解体し、再生した。

坂本龍一

Photo by Masaya Takagi

癌からの帰還を経て第88回アカデミー賞で監督賞や主演男優賞に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』や『母と暮せば』の音楽を担当。
2017年には、8年ぶりとなるオリジナルアルバム「async」を発表し、66歳となった現在も韓国映画『天命の城』の音楽と精力的に活動。
演奏活動は体力の限界から観客の前に登場する機会は少なく、この3日間5公演と癌以降では唯一と言ってもいい坂本龍一のライブの機会であった。
Facebook(28万フォロワー(日本音楽業界人多数でシェア率高し))、Twitter(14万)
また、音源をApple Musicで11月下旬から販売開始する予定。

初回放送日:2018年10月4日(木)