鳥の目で見た「軍艦島」~日本最古の高層住宅の秘密~

鳥の目で見た「軍艦島」~日本最古の高層住宅の秘密~

番組概要

かつて世界一の人口密度を誇った炭鉱の島、長崎県「軍艦島(端島)」

【旅人】ロバート キャンベル

無人島となった軍艦島の内部には、日本初といわれる地上7階の高層集合住宅や、狭い敷地を有効利用する工夫など40年以上前の姿がそのまま残っています。
そして今、その歴史的価値を見直そうと、世界遺産の登録へ向けて自治体などの活動が行われています。
今回、最新鋭小型ラジコンヘリ「マルチコプター」にソニーが開発した超小型カメラ「アクションカム」を搭載、軍艦島を縦横無尽に空撮しました。これまで見たことのない「鳥が見たような美しい映像」で軍艦島を紹介します。
さらに、日本人以上にニッポン的な視点で話題のロバート キャンベル氏が旅人として軍艦島に上陸。「鳥の目で見た軍艦島」の様々な謎に迫ります。

放送内容

1916年に建てられた日本最古の鉄筋コンクリートの住宅や、高層階でつなげられたアパートの廊下など、他に類をみない独特な構造を持つ島の建物群をマルチコプターにより立体的に“鳥の見た目”で撮影、軍艦島を建築学的な視点から紹介していきます。

旅人は東京大学教授で日本文学者のロバート キャンベル氏。 (1957年ニューヨーク生まれ、19世紀の漢文学と関連の深い文芸ジャンルに深い関心を寄せる)日本の近代文化にも興味を持つキャンベル氏が島を巡り、室内にそのまま残された家財など人々の生活の息吹を辿り、大正時代から昭和にかけての日本人の生活文化を彼独自の目線で考察していきます。

昭和30年代にすでにテレビや冷蔵庫などすべての電化製品が揃い、マンモス団地は屋上緑化も行われ、自然との融合も行われていた“超近代都市”軍艦島。当時の資料VTRや写真を織り交ぜて、秘められた島の歴史を紐解きます。