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一緒に暮らしませんか?

主婦層に「ロマン」と「共感」を与えるシングルマザー

 「一緒に暮らしませんか?」のヒロイン、ユハはシングルマザーですが、韓国ではシングルマザーがヒロインのドラマがたくさん作られています。特に、主婦層に人気の高いイルイル(日々)連続ドラマや週末ドラマには、ワケアリの女性たちが数多く登場します。なぜこのように「シングルマザー」が多いのでしょうか? それは、彼女たちが主婦層の「共感」と「ロマン」を掻き立てる存在だからです。
 ドラマでは、姑との確執、夫の浮気、格差婚、そして離婚や死別など、視聴者にも身近に感じられる問題が次々と持ち上がります。誇張されて描かれてはいるものの、「こういうこと、あるある」「その気持ち、わかる」とうなずきながら見ている方も多いのではないでしょうか? そしてまた、シングルマザーであるヒロインに新しい出会いが訪れる状況にワクワクさせられます。現れるのはもちろん、主人公に一途で素敵な男性たち。職場の上司や同僚、はたまた年下の男性と繰り広げるロマンスは、しばらく恋から遠ざかっていた主婦層に「こんな恋をしてみたい!」という夢や憧れを抱かせてくれるのです。「一緒に暮らしませんか?」でも、娘の問題を抱えながらも新しい恋に踏み出していくユハに、思わずエールを送りたくなることでしょう。
 近年は長編ドラマだけでなく、16話~20話のミニシリーズでもシングルマザーのヒロインが登場するようになりました。2019年に韓国で放送された「椿の花咲く頃」は、ひとり息子を育てながらバーを経営する未婚の母がヒロインのラブコメ&サスペンス、「ロマンスは別冊付録」は、結婚・出産でキャリアが中断してしまったバツイチのシングルママが恋と仕事に向かって頑張るラブコメディ、ベテラン女優のキム・ヒエが主演した「ミセスコップ」は子持ちのおばさん刑事が活躍する刑事ものと、ジャンルやキャラクターが多様化。ドラマにおけるシングルマザーの活躍の場は、どんどん広がっているようです。