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刑務所のルールブック

登場人物の心情と絶妙にマッチ! 懐かしのヒットソングに注目

 シン・ウォンホ監督の作品は挿入歌にも注目です。「応答せよ」シリーズでは、舞台となった時代に合わせて当時のヒット曲をふんだんに使い、「賢い医師生活」でも、主人公が組んだバンドが80年代~90年代の名曲を演奏するなど“懐かしのヒットソング”がドラマの味付けとして使われ、常に話題を呼んでいます。もちろん「刑務所のルールブック」にも、たくさんの名曲が登場しています。
 
 麻薬中毒者ハニャンのテーマソングとなっているのが、男性グループPANICの95年のヒット曲「かたつむり」。優しい歌声と心の喪失感を歌った歌詞がハニャンの心情と絶妙にマッチしています。また、ジェヒョクとジホの回想シーンにはフォークグループ動物園の「君を愛するよ」が流れます。こちらはハートウォーミングなラブソングで、ジェヒョクの不器用な恋模様によく似合います。その動物園に在籍していたこともあるシンガーソングライターの故キム・グァンソクが歌う「不幸な子」は、窃盗犯の青年バルジャンと殺人犯ミンチョルの二人をつなぐ歌になっています。いずれも往年の名曲で、郷愁を誘うメロディが登場人物の心を代弁するかのように効果的に使われているのです。
 
 中でもドラマを大いに盛り上げたのが、本作のテーマ曲「Bravo My Life」です。韓国を代表するバンド、春夏秋冬の02年のヒット曲で“これが俺の行く道~ブラボー、我が人生”と謳いあげる歌詞はまさに人生の応援歌。ドラマでは実力派歌手のエリック・ナムが歌っていますが、最終話には春夏秋冬の音源が使用されており、ラストを大いに盛り上げています。