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十八の瞬間

固いつぼみが少しずつ花開くように…。繊細な姿を好演したオン・ソンウ

 高校生のみずみずしい青春の日々を描いた「十八の瞬間」は、青春の痛みとは無縁の人にも深い感銘を与える素敵な作品です。これがドラマ初主演作となったオン・ソンウが、主人公のジュヌに扮してきらめくような魅力を披露して強い印象を残しました。
 
 ジュヌは父の顔を知らず、年若い母親に女手一つで育てられた寡黙な若者。転校先で学級委員長に目をつけられ、嫌がらせをされるようになっても黙ってやり過ごそうとします。口数は少ないけれど、自分の意思をはっきり持っているジュヌの内面を、少ないセリフの中で見事に表現しているのを目にすれば、オン・ソンウがただ者ではないと感じられるはずです。
 
 それもそのはず、オーディション番組で選ばれて、期間限定アイドル「Wanna One」のメンバーとして活躍した実績があるだけに、人の心を掴む特別な力があるのでしょう。同級生や理解のある教師によって次第に周囲に心を開き、絵の才能を見出され、明るい笑顔を見せるようになっていくジュヌ。固い花のつぼみが徐々に開いていくように、不器用だった彼が少しずつ変化する姿を繊細に演じています。
 
 孤独だったジュヌに寄り添う優等生のスビンを演じたキム・ヒャンギにも注目です。6歳から様々な作品で活躍し、受賞経験も多い彼女ならではの安定した演技で作品を引っ張りました。実年齢は1995年生まれのオン・ソンウより5歳年下ですが俳優としては大先輩で、彼自身学ぶところが多かったと語っています。
 
本作で高く評価されたオン・ソンウは、期待の若手俳優へと急浮上。今後も彼から目が離せません。