BS朝日

バックナンバー

十八の瞬間

愛情、教育、そして支配――。様々な思いを抱える大人たちにも注目

 高校生たちの成長ドラマ「十八の瞬間」は生徒たちだけでなく、親や教師など大人たちの抱える思いも見どころの一つです。彼らの子供への接し方は人それぞれ。主人公ジュヌの母ヨヌは息子を愛情深く見守るシングルマザー。未婚のまま母になったことを少しも後悔することなく、常に笑顔で子供に接しています。演じているのは実生活では2女の母のシム・イヨン。どんな時でもジュヌを信じる天真爛漫な姿が印象的です。
 
 ジュヌと惹かれ合う同級生スビンの母ソンヒは、外資系IT企業で働くキャリア女性。自分と同じソウル大学へ進学させるため娘を厳しく管理する母に、スビンは閉口していますが、正面切って逆らうことはできません。ドラマ同様一人娘を持つキム・ソニョンが、複雑な母心を好演しています。
 
 ソンヒが娘のためにご機嫌を伺うのが、学級委員長フィヨンの母クムジャです。有力者の夫の威を借りた彼女は、ママ友の間ではボス的存在ですが、家庭では支配的な夫に息子共々苦しめられています。気の毒にも思えるクムジャを、韓流モーニングでも放送された「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」で主人公の兄嫁役を務めたチョン・ヨンジュが演じました。ちなみに彼女も一人息子の母親です。
 
 様々な大人たちが登場する中で、彼らの副担任である英語教師ハンギョルが特に心に残ります。一見頼りなさそうで、実は生徒たち一人ひとりにしっかり目を向け、将来に悩むジュヌに手を差し伸べる素敵な先生を名脇役のカン・ギヨンが飄々と演じています。彼ら大人たちの生きる姿勢からも、いろいろと考えさせられるのではないでしょうか。