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純情に惚れる

大企業の裏事情にハラハラドキドキ! お仕事ドラマとしても見ごたえたっぷり

 大企業が舞台の「純情に惚れる」はスンジョンとミノの恋だけでなく、仕事や家族についてのストーリーが丁寧に描かれているのが面白いところ。大手化粧品会社ヘルミアの会長秘書スンジョンと、会社買収のためにアメリカからやってきたミノをはじめ、不正事件に絡む法務チーム長のジュニ、その事件を捜査する刑事ドンウク、ヘルミアの地方工場で働くジュニとドンウクの父……というように、登場人物全員が一つの会社を中心に密接な関連を持っています。
 
 特定の組織の中、一見関係のなさそうな出来事や人々の意外な繋がりが、徐々に明らかになっていき、物語の行方を左右する劇的な展開は、韓国ドラマの得意とするところ。仕事を巡って様々な人々の思惑が入り乱れ、果ては犯罪まで起きるという内容が、思いのほかリアルに映るのでは。また、会社乗っ取りや化粧品開発を巡る攻防など、自分と無縁の世界の話でも、ドラマを通して見ているうちに身近に思えてきたりするかもしれません。
 
 ドラマの後半では、窮地に陥ったスンジョンたちが独自にコスメブランドを立ち上げようと奮闘します。資金繰りに始まり、原材料の選択、成分の研究、パッケージのデザインと印刷、工場のライン確保など、一つの製品が出荷されるまでの過程がつぶさに描かれて「こんな風に作られるんだ!」と興味津々。今や日本でも大人気の韓国コスメ。その底力を感じるとともに、業界の裏側を少し覗いたような気にもなり、お仕事ドラマとしての醍醐味をたっぷり味わうことができます。