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パンドラの世界〜産後ケアセンター〜

至れり尽くせりのケア施設に集まったママたちの奮闘を描くヒューマン・コメディ

 高齢出産したキャリア女性が体験する出来事をコミカルに綴った「パンドラの世界〜産後ケアセンター〜」。主人公のヒョンジンをはじめ、年齢も背景も違う様々な女性たちが、産後ケア施設で母親としての一歩を踏み出していきます。
 
 韓国ではかなりポピュラーな存在の産後ケアセンター。劇中描かれたように、2〜4週間滞在する間、出産後の母子のケアに始まり、育児に関するノウハウをいろいろ伝授してくれるという、とてもありがたい施設です。実際にもセレブ御用達のケア施設は、ドラマに出てくる「セレニティ・ケアセンター」のように高級ホテル並みの豪華さなのだとか。
 
 ドラマにも登場するケアセンターのゴージャスな設備や、至れり尽くせりの心配りなどが目を引く一方で、興味深いのはそこに集ったママや院長たちスタッフが織りなす人間模様。会社では有能な常務だけれど育児に関しては1年生のヒョンジンに、3人目の出産で余裕満点のインフルエンサー主婦ウンジョンという正反対の2人を中心に描かれる、母親たちそれぞれの事情や葛藤には共感できる部分も多いはず。彼女たちに向けた院長の愛情あふれる言葉や眼差しにも胸を打たれます。
 
 ヒョンジン役のオム・ジウォン、ウンジョン役のパク・ハソン、院長役のチャン・ヘジンら女優たちの活躍が目立つ本作ですが、ヒョンジンの夫役を務めたユン・バクや、ウンジョンと交流する爽やかな宅配便配達人を演じたナム・ユンスなど、男優もいい味を見せました。彼ら俳優たちの好演もあり、育児経験の有無に関わらず、人間ドラマとして誰もが楽しめる一作となっています。