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#308

渡辺いっけい(俳優)

ゲスト×インタビュアー
渡辺いっけい(俳優)×小島慶子(タレント、エッセイスト)

一度見ると忘れられない、渡辺の印象的な演技。その片りんは小学校時代にあった。人気者ではなく、性格は内向的…しかし、人を楽しませるのが好きだったという。渡辺の本領が発揮されたのが学芸会や文化祭、それも主役ではなく脇役だった。幕間に舞台に出て観客を笑わせたりもした。また絵を描くことが好きで、中学卒業までは真剣に漫画家になることを夢見ていたという。しかし高校で自分よりも絵の上手い友人に出会い、その夢を諦める。そして次に目指したのが、役者だった。
大学は、大阪芸術大学へ進学。一から役者の勉強をしたいと考えての進路だった。1年生の時、劇団☆新感線の主宰・いのうえひでのりから声が掛かり、劇団☆新感線に入団。この時、いのうえに演技の基礎をたたき込まれたことが財産だと語る。さらに22歳の時、いのうえから「プロの役者になりたいなら東京へ行った方がいい」と言われ、上京。そして唐十郎主宰の「状況劇場」へ入団した。しかし、わずか2年で劇場が解散。大学の友人らの紹介で、舞台には立っていたものの、生活は困窮していく。パン屋でパンの耳をもらい、友人と食べたことも。しかし、役者として生きていくと心に決めていたので、それほど苦にはならなかったという。
その後はどこにも所属することもなく、野田秀樹演出の舞台など、他の劇団に客演で参加していた。すると、片岡鶴太郎からテレビドラマにも出演した方がいいと声がかかり、ドラマに挑戦。30歳の時にNHK連続テレビ小説「ひらり」で石田ひかり演じるヒロインから慕われる医師・安藤竜太を演じ、その名を知られるようになる。また、「救命病棟24時」や「ガリレオ」など、人気ドラマに次々と出演、名バイプレイヤーとして輝きを放ってきた。
現在、テレビ朝日のドラマ「豆腐プロレス」でAKB48と共演している渡辺。過去にはハロプロに夢中になったこともあるアイドル好きの一面も…。つんく♂さんの作るメロディーが、ベストテン世代にはたまらない、と熱い持論も展開する。
インタビューの場所は、行きつけの新横浜にあるフレンチレストラン「HANZOYA」。記念日は、このレストランで過ごすと決めているというなじみの店。2度と同じ料理が出てこないところが役者と同じ、と渡辺は語る。 ドラマ、映画、舞台で活躍する一方、その素顔はほとんど知られていない俳優・渡辺いっけいの知られざる素顔を、タレントでエッセイストの小島慶子がひもといていく!