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#334

十朱幸代(女優)

ゲスト×インタビュアー
十朱幸代(女優)×嶌信彦(ジャーナリスト)

1942年、東京日本橋生まれ。俳優・十朱久雄を父に持ち、その背中を見て育つ。雑誌のモデルからスタートし、テレビ、映画、舞台にも進出、しかし、その女優人生は、常に順風満帆というわけではなかった。
テレビがまだ創成期だった当時、デビュー作「バス通り裏」について十朱は、仕事ではなく遊びの延長のようだった、と振り返る。そして、NHKでデビューができたのは、やはり俳優だった父の影響があったと語る。二枚目ではなく、コミカルで親しみやすい役が多かった父との関係、そして悲しい別れとは?
デビュー作で“かわいらしいお嬢さん”のイメージが定着するも、そのイメージをなかなか払しょくすることができず、来る仕事は似たような脇役ばかり…。焦りと不安を感じた十朱はイメージの脱却を図り、映画「魚影の群れ」で壮絶なベッドシーンに挑戦した。世間を驚かせたこのチャレンジは、その後の女優人生を変えたという。「いまだにあの映画は見られない」という十朱が、鬼才・相米慎二の演出と、俳優・緒形拳の演技、そして意外な人柄について振り返る。
自ら“生涯お一人様”と称する十朱。しかし、入籍はしなかったが、17年にも及ぶ結婚生活を送っていたことがある。相手は同じく役者だった、小坂一也。なぜ、入籍をしなかったのか? そして、なぜ別れを選んでしまったのか? そしてその後も“恋多き女”といわれ、数々の男性とうわさに…。その件について、本人はどう思っているのか? 今回のインタビュアー嶌信彦がぶつける遠慮無い質問に戸惑いながらも出した、十朱の答えとは?
また、十朱は一時期、一年半にわたって表舞台から姿を消していた。実は、長年の役者生活がたたって両足首が変形してしまい、その手術とリハビリに励んでいたのだという。なぜそんなにも時間が掛かってしまったのか? 今だから語れる、壮絶なリハビリ生活とは?
波瀾(はらん)万丈の女優人生…そのどの局面にも、女優という仕事を選んだからこその苦悩が見え隠れする。しかし、その裏には常に、幾多の苦悩を乗り越えてきた十朱の女優魂があった…。
長く日本の芸能界で第一線を走ってきた十朱も、現在74歳。大女優として生きることの苦悩や知られざる素顔を、同世代を生きた嶌が鋭く解明していく!