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#335

井上順(タレント・俳優)

ゲスト×インタビュアー
井上順(タレント・俳優)×小島慶子(タレント、エッセイスト)

インタビューが行われたのは、井上が20年通う行きつけの魚処「魚ゆう」。新鮮な魚介と家庭的な料理が食べられる店の前で、インタビュアーの小島慶子と待ち合わせた。しかしその前に、井上は独り生まれ育った街・松濤をぶらり散歩。「井上じゅんさんぽ」からのスタートとなった。
1947年、東京・渋谷で3人兄弟の末っ子として生まれる。父は獣医、祖父は馬場を経営しており、日本に競馬を持ち込んだ人物なのだとか…。笑いの絶えない家庭だったというが、井上が小学校入学前に両親が離婚。一時、養子に出された。
中学校に上がるころには、母親と再び暮らすようになる。そのころ、母の縁で知り合ったのが「六本木野獣会」の面々。田辺靖雄を筆頭に、峰岸徹や大原麗子など、芸能やファッション業界を目指す若者たちの集まりだった。ここで交流を深め、井上はジャズ喫茶で歌を披露するようになる。そんな井上に目を止めたのが、当時ザ・スパイターズを率いていた田邊昭知だった。井上に白羽の矢が立った理由は“美形がいなかった”から。16歳でザ・スパイターズに加入し、「ノー・ノー・ボーイ」「なんとなく なんとなく」「あのとき君は若かった」など、多くのヒット曲を飛ばしていった。今回、「夕陽が泣いている」が売れて初めて人気を実感した、という井上が、当時の思いを語る。
1970年、かまやつひろしの脱退を機にグループは解散。その後、井上はソロとして活動することに。「昨日・今日・明日」「お世話になりました」がヒットし、俳優としては視聴率50%を超えたドラマ「ありがとう」に出演、伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」では芳村真理とともに約10年司会を務めた。
そんな井上も、現在70歳。いつまでも元気な印象だが、実は15年ほど前から感音性難聴を患い、補聴器を付けて生活しているという。病気との向き合い方、さらには週刊誌で報道された30歳差の恋人の存在についても、包み隠さず赤裸々に語った。