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#336

佐久間良子(女優)

ゲスト×インタビュアー
佐久間良子(女優)×宮嶋泰子(テレビ朝日スポーツコメンテーター)

1939年、東京・練馬の裕福な家庭に生まれる。父は地元でも有数の大地主の次男。大邸宅で何不自由ない幼少期を送った。今回インタビューが行なわれたのは、母校である川村中学・高等学校の図書館。卒業アルバムには、セーラー服姿で微笑む佐久間の写真が残されていた。高校時代は、その美貌から校内の“マドンナ”的存在で、美しい少女がいるといううわさは東映の重役にまで広がり、映画界にスカウトされたという。
1957年、18歳の時に東映第4期ニューフェイスとして入社。清純派女優として多くの映画に出演した。1963年公開の映画「人生劇場 飛車角」では、主人公と駆け落ちする遊女の役を演じ、清純派の殻を打ち破った。1960年代後半には、テレビ・舞台へと活躍の場を広げる。テレビドラマでの共演をきっかけに出会ったのが、俳優の平幹二朗。共演を重ねるうちに交際へと発展し、1970年に結婚、4年後には双子の男女に恵まれた。子育てをしながら、1981年にはNHK大河ドラマ「おんな太閤記」で豊臣秀吉の妻・ねねを演じる。女優の単独主演は、大河ドラマでは初めてのこと。平均視聴率も30%を超え、ドラマは大成功を収めた。
一方で結婚生活はすれ違いが続いた。結婚から14年、夫婦で行った離婚会見で、夫の平幹二朗はこう語っている。「人生の共演は失敗したが、また舞台か何かで共演する時があれば、これも人生楽しいんじゃないか…」。
その言葉は、17年の時を経て現実になった。2002年、舞台「鹿鳴館」で佐久間は平幹二朗と共演したのだ。さらに息子の平岳大もこの舞台で俳優デビューを飾った。俳優同士であるがゆえ、うまく行かなかった結婚生活…。しかし、長い年月を経て、俳優という職業がかつての家族を再び結び付けてくれた瞬間だった。
78歳を迎えた今も、与えられる役柄と真摯に向き合い続けている佐久間。今年10月には、舞台「大石内蔵助の妻、りく」への出演が決まっている。原作は、平岩弓枝の歴史小説。一人の女の一生を、モノローグで表現するという佐久間にとって全く新しい挑戦だ。
 女優として、母として、常に全力で生き抜いてきた佐久間良子。その知られざる素顔に、テレビ朝日スポーツコメンテーターの宮嶋泰子が迫る!