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#348

野口五郎(歌手)

ゲスト×インタビュアー
野口五郎(歌手)×石原正康(編集者)

1956年2月23日、岐阜県美濃市生まれ。若いころに歌手を目指していた両親のもと、6歳でギターを手にする。小学5年生のとき、テレビの人気番組だった「ちびっこのどじまん」に出場し優勝。「リンゴ追分」などで知られる作曲家・米山正夫の門下生となり、中学2年生の時に母親とともに上京。しかし、ちょうど変声期に差し掛かり、思うように歌えなくなってしまった。デビューも先送りとなり、野口は人生で初めての挫折を味わう。
15歳で念願のレコードデビュー。2枚目のシングル「青いリンゴ」の大ヒットで一躍スターとなる。1972年には16歳でNHK紅白歌合戦に初出場。当時の最年少記録を打ち立てた。このころから、西城秀樹・郷ひろみとともに“新御三家”と称され、ビッグスターの道を歩み始める。その後も「甘い生活」「私鉄沿線」と大ヒットを連発。コンサートで女性客が失神するなど、人気が過熱する一方、野口は人知れず孤独と不安を抱えていた…。当時の思いを赤裸々に語る。
2001年2月、45歳を目前にタレントの三井ゆりと結婚、2人の子どもを授かった。
デビューから45年が過ぎ、音楽への情熱は深まるばかり…という野口。今年2月には全曲デュエットのアルバム「風輪」を発表。ギター、ドラム、ベースは、野口自らが演奏した野心作だ。人生の経験を重ねながら歌声にさらなる磨きをかける野口五郎。“歌謡界の黄金期”を築いたその半生に迫る。