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#399

ピーター(歌手・俳優)

ゲスト×インタビュアー
ピーター(歌手・俳優)× 小島慶子(タレント、エッセイスト)

1952年、大阪生まれ。父はのちに人間国宝となる「日本舞踊吉村流」の家元・吉村雄輝。幼少期から跡取りとして厳しい稽古の日々を送り、3歳で初舞台を踏む。6歳のとき両親が離婚し、母親と鹿児島へ引っ越す。稽古ばかりで土も見た事がなかったピーターは、鹿児島の自然は原風景だと当時を振り返った。
そして、名門ラ・サール学園に入学するも、全国から集まる優等生たちとの差に初めて挫折を経験。有名大学に進学するための学園生活、レールを敷かれた人生に嫌気が差して家出し、上京する。そして、年齢をごまかして東京のゴーゴークラブで働き始め、1カ月たったころ。クラブの客がきっかけとなり、父親と再会することに…。10年ぶりの再会の瞬間を語った。
そして大阪で父親と暮らすことを決意するが、再び吉村流の跡取りとして厳しい稽古の日々を強いられる。父親が敷いたレールを進むことに耐えられず、2度目の家出を決行。これが芸能界デビューのきっかけとなった。
1959年、映画「薔薇の葬列」で主役・ゲイバーの売れっ子美少年を演じ銀幕デビュー。同じ年に歌手デビューも果たし、「夜と朝のあいだに」で日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞する。中性的なルックスが女性の支持を集め、一躍トップアイドルに! しかし実は「ピーター」という作られたイメージに嫌気がさしていたという。やりたい事があっても仕事は「ピーター」のイメージの役ばかり。雑誌では「女装」と書かれ、インタビューへの受け答えも「女言葉」に変換して書かれる事も…。引退を考えたこともあったなど、当時の胸の内を明かす。
転機となったのは1985年、黒澤明監督作品「乱」への出演。それまでの「ピーター」のイメージをノーメイクで払拭し、体当たりで芝居に挑んだ。撮影中には黒澤監督から手紙をもらったという。役者としての幅を広げるきっかけをくれた黒澤監督への想いとは? そして映画「乱」への出演以降、俳優業では本名の池畑慎之介を名乗るようになり、老若男女と演じる役の幅を広げていく。そんな彼が「ピーター」と「池畑慎之介」の名前を使い分ける理由とは…?
そして芸能生活50周年を迎えた今年、年内で「ピーター」を卒業し、今後は池畑慎之介として活動することを発表した。ピーターを卒業する真意を語る。
66歳になったピーターは「死ぬまでにしたい100の事」を書きとめているという。「死ぬまでにやりたい事」を書きとめる理由には誰もが共感する人生の生き方があった。そして話題は恋話まで及ぶ…!芸能界で半世紀を生き抜いた、ピーターの素顔に迫る1時間!