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#428

尾木直樹(教育評論家)

ゲスト×インタビュアー
尾木直樹(教育評論家)× 小島慶子(タレント、エッセイスト)

1947年1月3日、滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、22年間子どもを主役とした創造的な教育を展開。1994年から教育評論家として活動を開始する。その後、法政大学教授なども務め、合計44年間教壇に立つ。
メディアに登場しはじめた当初は、教員生活の経験をもとに現場目線で教育問題を語る、硬派な論客として知られていた。ところが2009年末、明石家さんまが司会を務めるバラエティー番組に初めて出演。報道・教育番組などではカットされていた独自の話し方がさんまに注目され、「尾木ママ」と呼ばれるようになって、それまでの地道な活動が一変。著書はベストセラーとなり、講演会は連日超満員。テレビやCMに引っ張りだこになるなど、62歳にして人生が激変した。
実をいえば、尾木自身は一過性のブームで終わると思っていたという。だがあれから10年――。女性っぽい言葉遣いと特異なキャラクターは、もはやお茶の間の定番となった。しかし、取り巻く環境や語り口調こそ変わったものの、教育者としての骨太の信念は今も昔も変わらぬまま。「昭和」「平成」が終わり、新しい元号「令和」を迎えた中、これからの教育は、そして子どもたちの未来はどうなっていくのだろうか? 新しいスタートを切ったこの時期だからこそ、聞きたいことを尋ねる。
インタビューは、1972年に尾木が初めて教壇にたった私立海城高校で行われた。尾木の人生に強い影響を与えたという元教師の母と気象予報官の父との爆笑秘話にはじまり、意外にも挫折続きだったという学生時代、22年間の教員生活での数々のエピソード、そして今も心に傷を負っているという、子育ての反省まで…。独自の“ママ語”で硬軟おりまぜ繰り出される尾木の話は、まるで生徒を夢中にさせる熟練教師の授業のようだ。教育とは何か? 子育てとは? そして人生とは…? この番組でしか聞けない、一聴に値するインタビューとなった。