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#449

室井 滋(女優・エッセイスト)

ゲスト×インタビュアー
室井 滋(女優・エッセイスト)×石原正康(編集者)

インタビューの舞台は、早稲田大学構内にある「演劇博物館」。
室井の母校であり、7年間在学していたことから、長く慣れ親しんだ場所だという。
室井自身が厳選し、用意をしてくれた40冊の書籍に囲まれ、笑い溢れるトークが繰り広げられた。
富山県で、10代続く由緒ある「室井家」に生まれる。一人っ子の箱入り娘、だが小学6年生の時に、両親が離婚し、父と祖母の2人に育てられた。父は小説家を目指し、取材旅行と称し、留守が多く、祖母は早くに寝てしまうため、さみしい夜が多かった…
そういう夜には、ひとり芝居や映画の鑑賞をしていたという。
おかげで、誰よりも芝居に詳しくなった室井は、高校時代、自らが舞台の演出・主演を務めるまでに。
「女優になりたい!」と父と同じ早稲田大学に進学し、演劇部に入っていた室井は、シネマ研究会から映画に出演して欲しいと誘いを受け、「自主映画」に出演する。
数々の作品に出演し人気になり、「自主映画の女王」と呼ばれた。
多くの作品に出ていた室井に目をつけたのが、映画監督の大森一樹だった。
1981年に公開された映画「風の歌を聴け」に、室井を起用した。
これが本格的な女優デビューとなる。
アルバイトを100種類経験し、その中で出会ったのが「執筆」の仕事。
原稿用紙1枚で1万円…こんなおいしい仕事はない!!
女優業以外にも生活の足しになる!と、執筆活動を始める。

1991年に発売された処女作エッセイ「むかつくぜ!」は、実に100万部を超えるベストセラーとなった。
室井は、書籍で得た収入で、のちに10年間使い続けることになる「とんでもないもの」を購入してしまう。それは一体?!

作家としては、エッセイだけでなく「絵本」も執筆している。
男の子のような自身の名前「しげる」自分の名前にまつわるエピソードを絵本にした「しげちゃん」は、東日本大震災の起きた2011年に発売された。この絵本は、意外なエピソードで、被災者たちの救いとなっているという。

今年、出版された「ヤットコスットコ女旅」。ハプニングの数々をユーモラスに綴ったエッセイ本についても語ってくれ、色々な表情を持つ、室井滋とインタビュアー石原とのなんとも不思議な掛け合いのインタビューから目が離せなくなる。