近代建築誕生秘話Ⅳ　菊川怜が見た建築家たちの東京オリンピック～戦後東京を設計した４人の男たち～

・2015年2月1日(日)よる9時00～10時54分放送

「１９６４年東京でオリンピックを開催する！」
これはもはやスポーツの祭典ではない。敗戦から復興を果たし高度成長期の真っただ中にあった「東京」そして「ニッポン」の実力を世界に向けてアピールする一大プロジェクトであった。

絶対に失敗は許されない。会場建設の重責を担った男たちは開催決定からわずか５年という短期間で東京の地図を書き換えた。それは単なるインフラ整備にとどまらず、東京の未来像を建築する仕事だった。彼らはいかにして混沌とした「戦後」の匂いの残る街並を近代都市へと作り替えていったのか？

「国立代々木競技場」、「日本武道館」、「駒沢オリンピック公園」、「首都高速」といった今も残る「オリンピック建築」を造った男たち、不世出の天才建築家・丹下健三、モダニズム建築の先駆者・山田守、「空中作戦」という方法で首都高を短期間で作り上げた土木技術者・山田正男、そして個性溢れる建築家たちを束ねた都市計画家・高山栄華、彼らの奇跡のような５年の物語をドラマチックに描く。彼らはニッポンの未来を確かに見ていた。

女優・菊川怜がオリンピック建築に残る男たちの夢の残滓を探しながら、それぞれの建物にまつわる知られざるエピソードを物語る。

それは、建築家たちのもうひとつのオリンピック。