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#9

食で子どもを笑顔に!
子ども食堂がつなぐ地域の絆

今回訪れるのは、東京都大田区と大分県豊後大野市にある“子ども食堂”。

“子ども食堂”とは、地域の子どもたちに、無料または低額で食事を提供している食堂のことです。家庭の事情で食事が満足にとれない子や、1人でご飯を食べる孤食という問題から始まったと言われています。今では地域の人たちを結ぶコミュニティの場としても、親しまれています。

東京都大田区「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」は、“子ども食堂”の先駆けとも言われ、毎週木曜日の夕方5時半になると70名ほどの親子や子どもたちでいっぱいになります。大分県豊後大野市の「しげまさ子ども食堂」では、食だけでなく子どもたちのために様々な催しが行われ、それらをみんなが楽しみにしているのです。

今回は、食を通して子どもたちに笑顔を届ける地元愛に溢れた人たちの物語です。


① ここはもう一つの居場所 “気まぐれ八百屋だんだん こども食堂”
(東京都大田区)

東京都大田区は、多摩川をはさんだ神奈川との県境にあり、23区の最南端にあります。
昔ながらの下町情緒が残っている蒲田。
そんな街の一角に近藤博子さんが切り盛りする「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」はあります。

近藤さんは、歯科衛生士として働くほか、「気まぐれ八百屋だんだん」も運営し、その中で出会った学校の先生から「バナナ1本で過ごす子どもがいる」という話を聞いたことをきっかけに、2012年、“子ども食堂”をオープンしました。
そして、近藤さんの想いに感銘を受けた地元の方々がボランティアとして働いています。
毎週木曜日に開かれている“子ども食堂”は、子どもだけでなく、家事に追われる主婦の憩いの場、地域のコミュニティの場としても親しまれています。
この取り組みは日本全国へと広がっています。


②地元愛に溢れる夫婦が織りなす “しげまさ子ども食堂”
(大分県豊後大野市)

近藤さんの活動を知り、“子ども食堂”を始めたご夫婦が大分県豊後大野市にもいます。
豊後大野市は、大分県南部に位置し、およそ3万6000人が住む山あいの町。
自分たちの住む町にも、困っている子どもがいること知り、地元で農業高校跡地に
2016年4月、首藤さん夫婦は「しげまさ子ども食堂」をオープンしました。
首藤さん夫婦の想いに賛同する地元の方々のサポートもあり、子ども食堂の日には沢山の料理が並びます。
夏休みには年に一度の流しそうめん大会も開催!しかし、大会当日突然の雨が・・・!!
「子どもも老人も一緒に面倒をみる!」そんな地元愛に溢れる首藤さん夫婦に密着します!