大盛り上がりのライブ。鳴り響く電子音、演奏している楽器は…もしかして扇風機？
叩いているのは…なつかしのブラウン管テレビ！ブラウン管から出る静電気を、人体を通して拾い、ギターアンプに伝えることで、音が出る仕組みです。演奏するのは「廃れた電気製品の唄を聞きたい、踊りたい、いっしょに」と言う和田永さん。役目を終えた家電製品を改造し、楽器に生まれ変わらせるミュージシャン/アーティストです。大勢の仲間や市民をも巻き込んだプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス！」を展開し、楽器の制作から演奏まで、様々な知恵と力を結集しています。使われなくなったエアコンで作った「エアコン琴」など、ユニークな楽器を今までに１５種類以上創作。この独創的な活動は注目を集め、和田さんは平成２９年度の芸術選奨メディア芸術部門 文部科学大臣新人賞を受賞しました。廃家電を持ってきてもらい、それを楽器にして音を出す、「オープンミーティング」も開催。既存の楽器には出せない音から新しい音楽が生まれます。和田さんは「使ってきた電化製品に感謝して、供養と蘇生の音楽を奏でて祭りに」と語ります。捨てられゆくモノに命を吹き込み、人と家電、人と人を結ぶその創作活動に注目です。

和田さん達の活動をもっと知るには・・・
http://www.electronicosfantasticos.com/