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【Episode10】“Waves” 波

17世紀、アフリカからの奴隷船がカリブ海のセントビンセント島近くで難破した。
島に逃れた奴隷たちは先住民に迎えられ、”ガリフナ”という民族が生まれた。
18世紀にはヨーロッパ人の入植によりホンジュラスの島に追われ、ベリーズやグアテマラ、ニカラグアなどカリブ海沿岸に定住するようになる。
ガリフナの言葉は歌や踊りと強い繋がりがあり、アフリカとカリブの先住民の文化が溶け合ったものだ。
人々は日々の暮らしや思いを歌に綴り、女性たちはキャッサバ(さつまいもに似た主食)を焼きながら手と手を取り歌う。
しかしガリフナの言葉や文化は急速に失われつつある。
ガリフナのリズムとメロディに魅了され、消えゆくガリフナの音楽を録音し世界に伝え続けている音楽家と、そこに集まる人々の歌を追う。