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#247

CNN特集
サンフランシスコで今、何が起こっている?

IT・金融企業が多く集まるカリフォルニア州サンフランシスコ。この全米有数の世界都市が、今、様々な問題に直面し大きく揺れています。急激な物価高騰、それによるホームレスの増加、薬物依存や精神疾患の蔓延。特にダウンタウンエリアに集中する深刻な状況をCNNが緊急特集。市長や住民への取材から見えてくるその実情とは?そして近隣のベイエリアに住む町山が、そもそもなぜサンフランシスコがこのような危機に直面してしまったのか、その理由を徹底解説します。

 


 

危機的状況のサンフランシスコ 緊急リポート
IT系企業がひしめくカリフォルニア州サンフランシスコ。この全米有数の経済都市が、今大きく揺れている。急激な物価高騰、空洞化したダウンタウン、薬物依存や精神疾患のホームレスの急増など、深刻な状況をCNNが緊急特集した。
今回は、近隣のベイエリアに住む町山智浩が、なぜサンフランシスコが危機に直面したかを徹底解説。

 

ダウンタウンの空洞化
サンフランシスコのダウンタウンには、IT系企業や金融会社など、超一流企業が多くの本社や支社を建てていた。本来は全米屈指の最先端都市だが、街から人がいなくなってしまったのは何故か?その理由と影響について町山が解説。

 

治安が悪化するサンフランシスコ
サンフランシスコのホームレスの数は、衝撃的な水準に達している。犯罪数の増加に警察の対応が追いつかず、治安も悪化。
ジャーナリストのフィル・マティアー氏によると、ホームレス・精神疾患・オピオイド(麻薬性鎮痛薬)の問題は、開発途上国よりも悲惨だという。
サンフランシスコのロンドン・ブリード市長が開設した「ホームレス自立支援施設」は物議を醸すことになる。息子の薬物依存症に苦しんでいた女性が、施設の驚くべき実態を語った。

 

市によるホームレス問題対策
ホームレス問題をめぐり、ブリード市長の政策を批判するCNNの番組内容について、町山は「あまりにも偏っている」と苦言を呈した。
アメリカ南部は貧困率・失業率が高く、薬物中毒も南部や田舎の方が多い。ところが南部にホームレスがいないのは何故か?町山が解説。

 

町山が、グレッグ・コルバーン氏とクレイトン・ペイジ・アルダーン氏の著書「HOMELESSNESS IS A HOUSING PROBLEM」(ホームレスは 住宅問題である)を紹介。本書はホームレス問題の原因について、徹底した調査によって解き明かしているという。
書籍公式サイト:https://homelessnesshousingproblem.com/