機密文書持ち出しで連邦大陪審から起訴されたトランプ前大統領。国の機密文書をフロリダの別荘に持ち出し、スパイ防止法違反などの罪に問われています。トランプ氏は罪を否定しているが、文書が機密情報であると認識していたことを裏付ける音声データが公開され、重要な証拠として提出されていることも判った。果たして2024年大統領選挙への影響は？トランプ氏の周辺を独自取材したCNN特集を軸に、混とんとする大統領選挙の行方を町山が徹底解説！！

前代未聞！トランプ氏が機密文書を持ち出して起訴！
国の機密文書をフロリダの邸宅に持ち出し、大統領経験者として史上初めて連邦法違反で起訴されたトランプ氏。文書が機密情報であると認識していたことを裏付ける音声データも公開されるなど、前代未聞の事態に！
有罪の可能性は？そして、2024年大統領選挙への影響は？町山智浩が徹底解説する。

各地の極端な気象状況に翻弄されるアメリカ
アメリカの気象状況について、町山と藤谷文子がトーク。極端な気象状況の影響で、テキサス州では複数の竜巻が発生し、深刻な被害をもたらしている。

国の機密文書を自宅に！？
トランプ前大統領は、国防に関わる文書を保持したスパイ防止法違反で31件の罪に問われ、司法妨害の罪など計37件で起訴された。フロリダの邸宅のトイレなどに、ホワイトハウスから運ばれた大量の箱が積み上げられていた。
ホワイトハウスから機密資料を持ち出して、安全対策の無い場所に置かれていたことが、今回の起訴内容の中心。さらに検察側は、トランプ氏が権限のない人たちと機密情報を共有していたと主張している。

機密文書の取扱いに関わる刑の重さ
トランプ氏は2016年の大統領選で、ヒラリー・クリントン氏が機密情報を私用メールで送受信していたことを批判。その後大統領になったトランプ氏は、機密資料を不正に移動させる行為を、軽い罪から重い罪に引き上げた。
CNN法律アナリストのローラ・コーツ氏は、今回のトランプ氏の件について「皮肉なことに、自分が刑を引き上げた犯罪に問われるかもしれない」と話す。

罪の意識の有無が量刑を左右？
トランプ氏が有罪になるかどうか、町山が解説。有罪にはなるだろうが、違法性の認識や罪の意識がどれくらいあったのか不明なため、“重い罪”として5年以上刑務所に入るかは分からないという。
CNNは、トランプ氏が自宅で機密文書を自慢する音声を入手した。その内容とは！？

大統領選挙への影響は？
司法省がトランプ氏を追い詰める中、バイデン大統領は静観の構えをとっている。しかし共和党議員の中には、バイデン氏が次の大統領選のために、司法省を利用していると主張する人も。
2024年大統領選への影響について、有識者が語った。

なぜ機密文書を持ち出したのか？
町山は、そもそもなぜトランプ氏が機密文書を持ち出し、返還の警告にも応じなかったのか、理由がよく分からないという。
元ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏は、今回の事件についてある分析をしている。彼が考えるトランプ氏が文書を持ち出した動機とは？